緑内障 ステロイド

点眼治療40代男性4人に1人が中断!理由は病気の怖さに対する理解不足

緑内障と聞くと、すぐに失明?!と考えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。たしかに日本における失明原因の1位はこの緑内障ですが、緑内障患者が日本に約340万人いる中、緑内障による失明患者は8万2千人とされています。これは計算すると、全体の2.4%となります。緑内障になって失明したのは緑内障患者のうちの2.4%なのです。早期発見と正しい治療を行えば、ほとんどの場合失明せずに過ごせるということです。

緑内障の主な治療は、点眼治療です。毎日、処方された目薬を決められた回数などお医者さんの指示に従って、眼圧を下げる目薬をさす治療です。人によってはレーザー治療や飲み薬、手術を行うこともありますが、点眼治療が一般的であるといえます。ところが、この点眼治療を、4人に1人が勝手にやめてしまっているといいます。これはどういうことなのでしょうか。

目薬をつけないと、すぐに眼圧は上がってしまいます。1回忘れたくらいでは気にすることはありませんが、続けてやらない、まして中断してしまっては話は別です。緑内障はかかってしまったら悪くなり続ける一方通行の病気で、一生付き合っていかなくてはなりません。進行をできるかぎり遅くする、現状維持に近づけることが現在できる治療です。そのために、眼圧を下げ、これ以上視野を狭めたり失明にならないようにするのです。それなのに、目薬をつけずに眼圧上昇をゆるしてしまっては、良いわけがないのです。

この傾向は、特に40代男性に多く見られます。理由を聞いてみると「特に症状がないから目薬をしなくても平気」「面倒だから」「目薬をしても変化がないから」などの声があがります。ここでそんな皆さんにもう一度思い出してほしいことがあります。緑内障は、自覚症状がないのです。自分では悪くなっているかわかりにくい病気なのです。目薬をしても、現状が良くなるということではありません。現状維持が目標なのです。変化がないことは良いことなのです。自覚するほど症状が出てしまったときにはもう遅いのです。緑内障の怖さや理解不足が、このような中断の原因になっているようです。

自己判断で点眼治療を中断し、そのまま放っておいて緑内障患者のうちの2.4%に自らなるような行為はやめましょう。治療は地道で根気よく付き合っていかなければなりませんが、正しい治療でそれ以上の悪化は防げるのですから、気長に、歯を磨くように、トイレに行くように、目薬をさしましょう。そして何か不安な点や疑問があれば、自分一人で悩んだり決めたりせず、必ずお医者さんに相談しましょう。

喫煙による緑内障発症率は2倍以上!?たばこをそれでも続けますか?

あなたはたばこを吸いますか?たばこが身体に良くないということは勿論知られていますが、緑内障のリスクも高くなるのです。なんと、喫煙者の緑内障発症率は禁煙者と比べて2倍以上になるのです!また、緑内障になってからの喫煙も、悪化の原因になります。それでは具体的に、たばこの悪影響はどのように緑内障発症につながり、どのように悪化させるのでしょうか。

緑内障発症原因として、眼圧が上がることと、血流障害が主にあります。そのうち血流障害とは、毛細血管が弱くなったり流れる血液がどろどろしていたりして、血液がスムーズに流れなかったり詰まってしまうことによって、目にきちんと栄養がいき渡らないような状態です。たばこには血管を収縮させる作用があります。たばこを吸うと血流が悪くなり、当然それが目の血管にも起こり血流障害となるのです。

また、細胞のはたらきや免疫力を低下させたり、房水の排出を妨害する「活性酸素」がたばこを吸うと発生します。活性酸素は他に紫外線やストレスなどが原因で発生します。房水の排出が妨害されると眼圧と正常に保つことができなくなります。

緑内障患者に喫煙させた実験では、約40%の患者がたばこを吸った後の方が5mmHg以上眼圧が高くなる結果が出ており、この結果から喫煙によって急性緑内障発作の原因にもなるということもわかっています。

このように、やはりたばこを吸って良いことはひとつもありません。喫煙者にとって禁煙は厳しいことかもしれませんが、緑内障はなってしまったら治らない病気です。ましてや失明してしまったら、もう光を取り戻すことができないのです。どうですか。それでもあなたは、たばこを続けますか?そしてこれを読んでくれているあなたの大切な人が緑内障で、あなたが喫煙者でしたら知っていてほしいことがあります。たばこの緑内障への悪影響は、受動喫煙でも同じように発生します。本人が吸っていなくても、一緒にいる人が吸っていれば、緑内障へ悪くはたらきかけるということです。もし、思い当たる方がいましたら、ぜひ、禁煙をしてみてください。あなたと大切な人の、健康と目を守るために。

そのストレスを放置すると緑内障になるかも?ストレスの悪影響とは?

「ストレスは万病のもと」という言葉もありますが、過度なストレスは精神にも肉体にもダメージを与え、病気の引き金となります。実際にストレスが原因で体調を崩したり病気になった経験をもつ方も少なくないと思います。緑内障も例外ではありません。ストレスは立派な原因です。

ストレスが原因で病気になるって、何となく気持ちの問題なのかな……とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。本当にストレスが緑内障発症につながるの?つながるのです。今、過度なストレスを抱えている方。そのストレスを放置すると、緑内障になるかもしれません。緑内障に関わらず言えることですが、ここでは具体的にストレスがどのような悪影響となり緑内障へとつながるのか?を説明していきます。

皆さんは「活性酸素」をご存知ですか?名前は知ってるという方も多いかもしれませんね。活性酸素の代表的な代名詞としましては「老化のもと」があります。活性酸素=老化のもと!これだけでもなんだか嫌な印象ですよね。しかしこの他にも活性酸素には働きがあるのです。細胞の働きや免疫力を低下させたり、房水の排出を妨害する、などです。房水といえば、眼圧を正常に保つために一定の量を循環させる、目の健康にとって大切な役割をもっている体液です。この排出を妨害すると聞くと、だんだん緑内障とのつながりが見えてきますね。活性酸素は悪いやつのようです。この、活性酸素が発生する原因、なんだと思いますか?タバコや紫外線なども発生原因としてありますが「ストレス」も発生原因なのです。

過度のストレスにより、活性酸素が増幅します。細胞が活発に働かなくなり、免疫力が低下します。免疫力が低下するので、病気になるリスクが高くなります。そして、目の健康を保つ大切な役割を担っている房水の排出に、障害が起きます。房水がスムーズに排出されなくなると、眼圧が高くなります。眼圧が高くなるとはつまり、緑内障への入り口です。視野が狭くなるなど、緑内障の症状が始まってしまうのです。

いかがでしょうか。ストレスと緑内障のつながりを理解していただけたでしょうか。今の時代少なからず誰もがストレスを抱えているかもしれません。生きていくために、これくらいのストレスは仕方がない、と考えることもあるかもしれません。しかし、本当にそれが幸せにつながるのでしょうか。病気になってからは取り返しのつかないことだってあるのです。実際に緑内障は、なってしまったら完治することはなく一生付き合っていく病気です。なってしまってからでは遅いこともあるのです。もし今、ちょっと無理しているかも……自分の身体がストレスを訴えている……と感じるのであれば、そのストレスと向き合い、改善していけるよう試みてください。自分は何でストレスを感じているのか?それを取り除くことはできるのか?発散する方法はあるか?放置せず、ぜひ自分の大切な心と身体をいたわってあげてください。

「眼圧は正常」でも、強近視のあなたは要注意!

眼圧が正常な方でもかかってしまう、正常眼圧緑内障という緑内障があります。割合としては、この正常眼圧緑内障患者が緑内障患者のほどんどを占めているといいますので、眼圧が正常でも安心はできないということです。特に近視の方は注意が必要です。

緑内障になりやすいのは、遠視や正視より、近視の方がなりやすいことが分かっているのです。これは医学部の教授らによる約6万4千人を対象にした調査で明らかになっています。高年齢ほど、また近視の度が強い人ほど、自覚症状はないのに別の理由で訪れた眼科検診で、緑内障と診断された人の割合が高かったのです。55〜64歳では、弱い近視の人でも遠視や正視の人に比べ約2倍、強い近視では3倍近く緑内障になりやすいという結果が出ています。これには驚きですよね。ちなみに強近視というのは視力0.01程度のことを指します。

なぜ近視の方が緑内障になりやすいのでしょうか。まず近視というのは眼球が前後に長く、網膜の手前でピントがあってしまっている現象です。眼球が前後に長いと、網膜が薄くなります。そのため網膜に張り巡らされている視神経が少しの刺激でも影響を受けやすくなります。視神経にとっての刺激とはつまり、眼圧のことです。このような仕組みにより、眼圧という刺激に弱い近視は、緑内障になりやすいといわれています。

強度近視の方が緑内障の発症を防ぐ対策としましては、日頃から目をいたわることが大切です。なるべく頻繁に目を休ませたり、目を温め血行を良くしたり、視力回復のツボを指圧するのも良いです。正常眼圧緑内障の発症には血流障害が原因になることが多いので、普段から健康な血をつくる栄養を食べ物から摂取したり、ルテインやアントシアニンなどの目のための栄養をサプリメントなどで積極的に摂取していくことも効果があります。緑内障は一度なってしまったら一生付き合っていかなければいけない病気です。普段からできることを実践し、近視であっても緑内障にかからない健康な目を目指しましょう。

保険はチェックできていますか?緑内障と診断されたらはやめの対策を

緑内障になったときの、心配事のひとつが「保険」かと思います。治療費はどのくらいかかるのだろう?保険おりるのかな?新しく保険には加入できるのか?一生付き合っていくのですから、気になることも多いですよね。

まず、緑内障と診断された時点で保険に加入しているかどうかで、大きく分かれてきます。保険に加入していなかった場合、健康な場合と同じようにこれから保険に入ることは難しくなります。保険会社にもよりますが、交渉した上で、何らかの条件や制限付きで入ることができることもあります。以前から加入している医療保険があれば、どの程度適用されるのか確認しましょう。

担当医から治療方法などの説明を受けたら、その治療を続けるためにこれからどのくらいお金がかかるのか聞いてみましょう。定期的にかかる費用、手術などのまとまって必要になる費用どちらも最初にある程度見通しをつけておくと良いです。緑内障の治療の中には、保険の適用外となる高度医療もありますので事前の確認が重要です。適用されるものであれば、心強いサポートとなります。

実際に、経済的な問題で効果的な治療を断念する患者もいらっしゃいます。緑内障は一度かかったら一生治療を続ける必要のある病気なので、お金の問題は目をそらしたくてもそらせないですよね。

ここからの判断はあなた次第ですが、緑内障と診断されてからの新たな保険加入はやはりそれなりのハンデがありますので、緑内障にかかりやすくなる40歳を超えたら、今後万が一緑内障になったとき適用されるような保険に健康なうちに加入しておくことがベターです。なってしまってから慌てないように、日頃から保険の見直しはこまめにしておきましょう。

早期発見で失明を防ごう!40歳を過ぎたら眼の定期受診を!

40歳以上の20人に1人が緑内障患者です。そして日本における失明の原因の1位は緑内障です。

年間約2000人もの方が緑内障によって失明していると言われています。なぜこんなにも緑内障で失明する患者が多いのでしょうか。主な理由として、発見が遅れ治療を始めたときには既に症状がかなり進行している場合が多いという点にあります。緑内障は自覚症状がないため、早期発見が難しいのです。しかし早期発見で失明は充分に防ぐことができます。早期発見のためにできることは何でしょうか?簡単にできる自己チェックもありますが、発症しやすい40歳を過ぎたら定期的に眼科を受診することをおすすめします。

緑内障によって失われた視野は、治療で取り戻すことができません。一度悪くなったらなるべくそれ以上悪くなるのを防ぐしかない、一方通行の病気です。まだあまり進行していないうちに発見し治療ができれば、それだけ失われる視野は少ないですし、失明のリスクも軽くすることができます。

現段階で目が健康な方にとって定期受診は面倒だったり、そんな必要もないと感じられるかもしれません。しかし実際緑内障の発見が遅れ中期や末期の段階から治療を始めた患者からは「もう少し早い段階で検診していれば……」と悔やむ声が聞こえてきます。早い段階で発見され治療により眼圧を下げることができれば、10年20年後も失明することなく視野も限りなく現状維持が可能です。定期受診は、半年から少なくとも1年に1回は受けることをおすすめします。視力、眼圧、眼底検査を受け、結果に問題がなくても日常生活で気になることがある場合は、遠慮せずお医者さんに相談しましょう。

自覚症状がないからこそ!緑内障自己チェック

緑内障のこわいところは、自覚症状がないため早期発見が難しく、異変に気づいたときには既に病状が進んでおり、失明のリスクが高くなってしまうという点です。そのため日本での失明原因は、糖尿病網膜症を抜かし緑内障が1位となっています。しかしこれは早期発見により充分に防ぐことができます。40歳以上の20人に1人と言われる緑内障。「私は大丈夫……」なんて思っていませんか?40歳を超えたら定期的に自己チェックを行いましょう。簡単にできるチェック方法を3つ紹介します。

ひとつめは「眼球の硬さチェック」です。眼球の硬さとはつまり眼圧のことで、緑内障は眼圧上昇による疾患です。普段から、通常の眼球の硬さを感触で覚えておきましょう。方法は、目を閉じてまぶたの上から眼球をやさしく押してみます。その感触より硬く感じたときは、眼圧が上がっている証拠です。

次に、電灯などを見て光の周りに虹のようなものが見えないかどうか確認しましょう。虹のようなものが見えた場合、急性緑内障の疑いがあります。急性緑内障のサインは他に、激しい眼痛や頭痛、吐き気、黒目と白目の境目が充血する毛様充血などがあります。それらの症状と伴って起きたら、一刻も早く眼科で診てもらってください。急性緑内障は通常の緑内障に比べ治療が難しく、失明になるリスクも高いからです。

最後は「視野が欠けているかのチェック」です。緑内障になると、ある一部分がかすんで見えたり、外側が暗く見えたり、あるいは一部分が完全に欠けて見えなくなってしまったりと、だんだんと視野がせまくなっていきます。だんだん視野が欠けていくのに自覚症状がないのは、片目の視野が欠けていても、両目で見た情報で私たちは勝手に補ってしまうのです。そのため、自分では問題なく見えているかのように感じてしまいます。

つまり、チェックの方法は、片目をつぶったり手で覆ったりして、片目で見た時の視野をチェックするのです。一部分くらくなったりかすんだりしないかをより分かりやすくする方法としましては、まず壁に新聞紙を貼ります。なるべく小さい同じような大きさの字が沢山ある紙面にしましょう。そして、片目を覆って文字がしっかりと読める距離に立ちます。近視や老眼の方は、眼鏡をかけて読めるようにしてください。そして、どの場所も同じように見えるか確認してください。同じ距離で同じ字の大きさで同じ明るさなのに、見えない部分があったり暗く見える部分がある場合、そこの視野が欠けている可能性があります。

いかがですか。こんな風に自宅で簡単にできる自己チェックが、あなたの早期発見を助けるのかもしれないのです。40歳以上の方は、是非定期的にチェックを行ってください。そして少しでも気になる点があれば、大丈夫かな、と思わずに眼科に行き、お医者さんに診てもらいましょう。

その充血、急性緑内障かも?毛様充血の特徴

緑内障といえば自覚症状がないままだんだんと病状が悪化し、発見が遅れてしまうことによって失明のリスクが高くなってしまう病気として知られています。この、自覚症状がないまま進行する慢性の緑内障に対し、急性緑内障という緑内障もあります。急性緑内障は、突然の強い眼痛や頭痛が起こり発作的に眼圧が上昇する病気です。すぐに適切な眼圧を下げる治療を行わなければ、あっという間に失明してしまう場合のあるこわい病気です。

急性緑内障発作の症状のひとつに、目の充血があるのですが、普段から充血しやすい方や、充血しても「ごみが入ったのかな」とか「疲れているのかな」と目薬をさして終わり、にしてしまう方もいるかもしれません。また、充血と平行に、激しい頭痛や吐き気といった症状が出るため、内科を受診してしまったりと、緑内障であることに気づくのが遅くなってしまうのです。手遅れにならないために、緑内障の可能性がある充血の特徴を知っておきましょう。

急性緑内障発作で見られる充血を「毛様充血」といって、黒目と白目の境目が充血していることが特徴です。通常片目に、または片目ずつ順に起こることが多いです。充血の色は紫がかった赤で、黒目の周りを縁取るように白目が赤くなります。まぶたの裏まで充血しないこともわかりやすい特徴なので、確認しましょう。目やには出ず、涙が出ます。充血にともない激しい目の痛みや頭痛が症状としてあらわれることも多いので、このような症状が重なったときは眼科に行きましょう。少しでも「もしかしたら」と感じたら我慢せずにお医者さんに診てもらうことが大切です。

眼圧を下げる?漢方の力で緑内障治療

漢方の力で緑内障治療は可能なのか?答えはYESです。しかし、漢方にあまり馴染みがなかったり、飲んだことがない方もいると思います。実際緑内障の治療にはどのような漢方が用いられているのでしょうか。

眼圧上昇の原因は、血液や房水という眼圧を保つ液体の循環に障害が起こることにあります。眼圧を正常に保つ房水が一定の量にならなくなってしまったり、血液の流れが悪く目にきちんと栄養が行き渡らないため、病気になってしまうのです。漢方が、この血液や房水に正常に循環するよう働きかけることによって、緑内障治療に効果をもたらします。漢方の種類はそれぞれの緑内障患者に最も合うものをお医者さんと相談して決めますので、絶対にこれ、と言いきることはできませんが、代表的なものとしましては「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」、「五苓散(ごれいさん)」、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」の3種類です。

苓桂朮甘湯は首から上の体内の循環を良くし、めまいや立ちくらみを中心に、息切れ、頭痛、神経症の改善に用いられます。緑内障は、目の痛みや充血の他にも、頭痛やめまいなどの症状もあらわれます。苓桂朮甘湯を実際に飲んだ患者の多くが、最初に頭痛やめまいの症状の緩和を実感しています。独特の香りがあり味は少し苦みと甘みがあります。

五苓散は体全体の余分な水分を排出しむくみを取る作用があります。メンソールのような清涼感のある味で飲みやすい漢方です。苓桂朮甘湯と同じく頭痛やめまい、吐き気にも効きますが、特にむくみや体内の水分の循環が悪いと感じる方に向いている漢方です。緑内障の一種で、血管新生緑内障という病気があります。通常の緑内障とは異なり、治療が難しいといわれています。この、血管新生緑内障の引き金となる初期症状が、血管の詰まりによるむくみなのです。緑内障とむくみのつながりはピンとこないかもしれませんが、やはりこのように循環が滞ることが緑内障に悪影響ということがわかります。

当帰芍薬散は女性の患者に向いていることが多いです。頭痛、めまいやむくみの他に、冷え性、貧血、倦怠感に効果がある漢方です。血液のスムーズな循環に「冷え」が良くないことを思い出すと、この漢方が緑内障に良い影響を与えることもイメージしやすいですよね。

以上の紹介した漢方は、眼圧上昇の原因のひとつである血流障害や房水の滞りに着目し改善を促すことを目的としたものです。直接的な薬の治療とはまた違った観点から、身体全体の状態を整え健康にしていくことで、特定の疾患も改善していくというのが漢方療法の特徴といえます。また、緑内障の原因を強度のストレスによる視神経の圧迫と捉え、血流の改善を主な目的として漢方を用いることも効果的です。効果のある漢方としましては「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」や「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」などがあります。
いずれの漢方を用いるにしろ、お医者さんときちんと相談し、自分の身体に合ったものを飲むようにしましょう。

ところで、漢方は高い、長く続けないといけないためお金がかかる……そんなイメージをお持ちではないですか?たしかに、市販で購入すると高めなことが多いです。漢方の力は即効性というよりは、長く続けてじっくり効くととらえた方が良いので、実際にお金がかかってしまいます。しかし、保険調剤扱いのものをお医者さんに処方してもらえば、2週間分で数百円などと、手頃な値段で続けることができるのです!皆さんも、「漢方は続けるのが難しい」と諦めてしまうのではなく、是非お医者さんと相談して、やさしい漢方の力をお試しください。

キーワードは「血液サラサラ」!食べ物で視神経への血流障害を防ぐ!

日常生活と密接な「食べ物」で、少しでも緑内障の予防や症状の進行を食い止めることができたら良いですよね。緑内障の代表的な治療法は「眼圧を下げること」ですが、眼圧を下げる食品は今のところありません。しかし眼圧が高くないのに視野が欠けてしまう正常眼圧緑内障患者が、緑内障患者の6〜7割を占めていることから、他にも原因があるのではないか?と考えられます。

その原因を食べ物で改善することが可能であれば、ぜひ実践したいですよね!実は、緑内障の原因のひとつに、視神経への血流障害があると考えられています。血中のコレステロールや中性脂肪が高いと、どろどろした血になります。どろどろの血液は、毛細血管を通して視神経に栄養をうまく送り込めなかったり、血管で詰まりやすくなります。目の周りの血管で動脈硬化や目詰まりが起こることにより、視野が狭くなってしまうのです。これが正常眼圧緑内障です。つまり、血液をサラサラにし循環がスムーズになれば、結果的に緑内障の予防や悪化防止につながるというわけです。

血液をサラサラにする食べ物を「オサカナスキヤネ」という語呂合わせで覚えましょう。これは、血液がサラサラになる食べ物のそれぞれの頭文字をとった語呂合わせです。お茶、魚、海藻、納豆、酢、キノコ類、野菜、ネギ類、これら8種類を積極的に摂取することで健康的な血液となり、緑内障はもちろん、生活習慣病全般に効果がありますので、ぜひおすすめします。特におすすめな食品は、野菜、ネギ類、魚、納豆、お茶です。それらの中でも特に良いものを具体的に紹介していきます。

まず野菜は、にんじん、トマト、ブロッコリーなどの緑黄色野菜が効果的です。にんじんやトマトに豊富なβ-カロテンやブロッコリーに含まれるルテインという栄養素には抗酸化作用があります。また、玉ねぎに含まれる硫化アリルの一種「アリシン」が、血液サラサラに抜群の効果をもたらします。同じ効果がネギにもあります。これらの野菜は加熱してもサラサラ効果は変わらないので安心してください。しかしサラサラ効果のある成分は水に流れてしまうため、スープなどにして全部いただくようにするとよいでしょう。この効果は7〜8時間持続しますので、毎食摂取するように心がけましょう。

次に魚は、サバ、イワシ、サンマ、ブリ、マグロなどの青背魚が良いです。DHAとEPAという栄養素を聞いたことがあるでしょうか。これらは青背魚に多く含まれる不飽和脂肪酸で、中性脂肪やコレステロールを下げる働きがあります。これらの効果は約24時間持続しますので1日1回は摂取しましょう。

納豆には、ナットウキナーゼという納豆にしかない酵素があります。その酵素の働きによる血栓溶解作用は食品中でもトップクラス!血管を詰まりにくくします。日本人に馴染み深い納豆は是非毎日食べたいものです。また緑内障患者に不足しがちなタンパク質を手軽にとることができます。

お茶の中で最もサラサラ効果があるのが、麦茶です。原料の大麦に血液の巡りを良くする働きがあり、医学的にも効果が証明されています。もし、麦茶が苦手……という方は、緑茶を飲みましょう。緑茶に含まれるカテキンには抗酸化作用があり、血液をサラサラにしてくれます。

いかがでしょうか?一見緑内障とは直接関係がないように感じるかもしれませんが、食の改善で血液を健康にし、スムーズな循環をつくることが、結果的に目の健康へとつながるのです。